情報と雑音。


ブランコに乗る子ども

スマホやPCでネットのニュースは、ほぼ見ない。見るのはメールと進行中のデザインや企画書など仕事の確認のみ。普段から画面と向き合うことが多い仕事だからか、必要以上に画面は見たくない。

デザイン・広告制作において〝時代背景〟というのを重要視する。「今はどういう時代なのか。」

特にどういうデザイン(色や形)が流行っているのかというところではない。美術館に行くわけでもなく、「おしゃれな広告デザイン」と狭いところで話題になっているような本を読みあさるわけでもなく。

情報収集の手段として、毎朝、朝日新聞を読む。(月に一回入ってくるGLOBEは、見た目も美しく、内容もステキ。)毎月、日経デザインを読む。そこで気になった言葉をノートに書きとめる。日々、人との会話で気になる言葉、おもしろい言葉を書きためる。情報収集というより言葉収集。今という時代に、どういう言葉が飛び交い、どう表現されているのか。それこそ、僕にとっては大切な欲しいと思える情報であり、それをやり続けることで、アイデアを出すスピードは速くなったと思う。


そもそも、見た目だけのハヤリを追い、それに乗ったところで、すでに乗り遅れていると思ったりもする。流行に乗るのではなく、流行を起こすという気概でやりたいなと。ただほとんどの人が今流行っているものが気になり、好きなわけで、僕が仕事上で提案するものが“攻めすぎたデザイン”というような捉え方をされることがたまにある。


スマホで、いつでもどこでも欲しい情報だけを求め、収集しやすい時代。だけど、気になるのは毎日の天気や気温くらいで、そこに特に欲しい情報などないことに気づく。ほぼ、雑音。


真夏でも、すずしくて、うれしくて、何だか楽しそう。自分のペースで風を起こし、風に乗り、風を感じる、ブランコみたいに。時にひいてみたり、時におもいっきりのりだしてみたり、おもいっきりのけぞったりしながら、情報と雑音の時代も楽しみたいと思う。

       

2022.1