どうしようもない相性。




広告制作、モノづくり、仕事において「どうしようもない相性」という小さな壁がある。

誰が悪いわけでもない、どちらが悪いわけでもない、「どうしようもない相性」。


意見が違うとか、感覚が少しズレてるとか

そういうことでもない。


それが、お客さんとの相性であったり、

一緒につくっていく制作側の人との相性であったり。


ひとりで完結できる仕事は少ない。

ちょっとしたものでもつくったものを誰かに見てもらい、少し意見をもらうだけで、より良くなることは多々ある。

そういう人が、近くにいるのといないのとではお客さんに提案する時の仕上がりは全然違うと思う。

クリエイティブディレクター、デザイナー、コピーライター、イラストレーター、カメラマン、コーダー…あらゆる人の手が加わりよりよく仕上がる。特に関わる人が多ければ良いということはない、たった2人だとしても相性が良ければ、その完成度はぐんぐん上がる。


相性が良ければ、いいものができる。相性が悪ければ、形にすらならない。

いいものは、自画自賛できる。依頼主を幸せな気持ちにし、そしてその先の関わる人の笑顔が想像できたりする。


出会った時、話してる時、仕事している時に感じる空気、心地、流れに違和感みたいなものがあるとあまりいい仕事にならないことが多い気がする。それは、人が醸し出すオーラ? 本質? 品? 得体の知れない何かと何かがぶつかる感じ。


見た目だけではなく、少しずつでも意識を変えるということはデザインでできると思う。だけど、人の本質というところまでは、変えられないかもしれない。そもそも変える必要もないかもしれない。


「どうしようもない相性」とうまく付き合えるタイプの人とうまく付き合えないタイプの人がいて、うまく付き合えない人は、うまく付き合える人に引っ張ってもらいながら…乗り越えていけることもある。

合う、合わないということがあまりない。もしくは、合う、合わないということを意識することすらない。という人が人間的に優れた、できた人なのかもしれない。



2021.10